大​気​圏​外​の​魚

from 生​命​と​夏 by TekeTeke

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lyrics

3年前から、わかっていた事。神社の境内、うたう蝉時雨
炭酸のついでに 吹き出てこぼしたもの、
心のどこかに ずっと残ってる

そのあと僕らは「遮断機の赤色が怖い」と笑ってた。頭上、天の川。
その日の僕には、わかっていた事。
思い出も気持ちも、こぼれてゆくんだね。

さあ、手をつなぎ、夜を蹴ろう。もう 僕達は、月の真裏。

忘れないでね、全てのワンシーン。全てを覚えていれればいいのにね。

【―――定時放送。大気圏内のあなた達へ。
  本ニュースは暗い話題ばかりを取り扱ってきましたが、
  これが最後の放送となります。
  親愛なる地球のあなた達へ。親愛なる夏の喧噪の中のあなたへ。
  願わくば、その一瞬があなたの中で終わりませんよう、
  願わくば、その気持ちを塵になるまで忘れませんように。――】

思い出達が死んだら、お別れ、さよなら。
それでも、意味はありますように。

【――あの日、境内をぬけた僕達は夏の匂いに焦がれ、
  頭上にはまんまるお月様、地面を蹴れば届きそうだった。
  不意にふれた右手、その気持ちを、忘れずにね。――】

さあ、手をつなぎ、夜を蹴ろう。もう 僕達は、月の真裏。
さあ、天の川 こえてゆこう もう、僕達は、そらのさかな。

【――CGP-530、人工衛星“エンゼルフィッシュ”より、
 最後の通信を終了します―――】

蝉のノイズで見えない 視界をたぐって、
僕らはあの日々を泳ぎ終えた。

夏の蝉時雨、とおくなる、とおくなる
真昼お月様、見上げてた 見上げてた

サイダーの匂い

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from 生​命​と​夏, released August 18, 2018

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きいろれこーず リリースページ4 [KR-069]~ Japan

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